事業再構築10回公募の注意点
2023/05/19
事業再構築補助金「第10回公募」の注意点 『事前着手申請が出来なくなったという事は?』
事前着手申請が出来なくなったという事は?
事業再構築補助金・第10回公募要領には、事前着手申請が可能になるのは、「最低賃金枠」と「物価高騰対策・回復再生応援枠」のみとなる旨が書かれています。
つまり「成長枠」や「グリーン枠」等では、交付決定をもってはじめて改修工事や設備等を発注できます。
実はここには大変な問題が潜んでいます。
大まかに採択後の流れは以下のようになります。
①採択発表→ ②交付申請手続き→ ③交付決定→ ④設備等の発注→ ⑤事業の実施→ ⑥事業の完了
原則として①~⑥までを「成長枠」なら14ヵ月、「グリーン枠」なら16ヵ月で完結する必要があります。
②の交付申請手続きは、相見積もりを取り書類を整理するなど非常に手間と時間のかかるフェーズになり、書類を揃え窓口に提出するだけでも1か月ほど掛かる業務になります。加えて、昨今の原材料高や資材の調達難の影響で見積もりの回答が遅い、金額がオーバーする、などの不測の事態により更に遅延する傾向にあります。
③の交付決定があるまで設備等の発注はNGですので、この交付申請が遅れるのであれば期間内に事業を完結出来ない恐れが生じます。
これまでであれば裏技的に「事前着手申請」を行い、交付決定前に発注を済ます対応が可能でしたが、これが出来なくなりました。
実は今、更に厄介な問題が出てきています。
こうした背景から、一刻も早く交付決定の承認が欲しい所ですが、交付決定が承認されるまでの期間が非常に伸びています。
つまり、窓口に申請しても直ぐには承認されません。
通常は1か月~2か月ほどとされていましたが、半年以上かかるケースもザラな状況です。
もし、②交付申請手続きで2か月間 ③交付決定までに6カ月間、掛かると、発注から完了まで殆ど残り時間がない事になります。
もし、初めて自分で申請手続きをされる場合は、これ以上に時間が掛かる事を想定する必要があります。
まず一発で通る事はなく、何度も差し戻しがある中で、分厚い公募要領を熟読し、かつ正確に事務局の要求に応える必要があります。
最近、弊社の方へ「交付申請手続きだけをやって貰えないか?」という問い合わせが増えていますが、残念ながら弊社では事務サポートのみのスポットはお受け出来ない状況です。
補助金コンサルを利用される場合は、しっかりとアフターも任せらる業者を選定される事をお勧めいたします。
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