第3回:パーパス経営について考える【後編】~あらゆるステークホルダーとの関わり~
2023/01/25
中小企業診断士 T先生
もっとも、これらはパーパス経営を考える上で重要な切り口になりますが、「理想論に過ぎない」という見方もあるかと思います。
もちろん、これを抑えただけではパーパス経営は実現できません。実務レベルで実践していくには、この他にも重要となる論点が多岐に渡っています。
特に、私のこれまでの実践経験の中では、組織全体と個人とを統合する為のノードとして、社員の「幸せ」や「成長」を有機的に働かせることが不可欠となっています。
また、これだけでパーパス経営は捉えきれません。ホラクラシー、インクルージョン、自己超越、インテグラル理論、自己組織化など様々な近代思想を通して高い視座に立ち、深く考える必要があります。
【出典】
パーパス経営 名和高司著(東洋経済新報社)
だから僕たちは組織を変えていける 斉藤徹(クロスメディア・パブリッシング)
ティール組織 フレデリック・ラルー(英治出版)
BSG次の10年で勝つ経営 BCGグループ(日本経済新聞社)
哲学と宗教全史 出口治朗(ダイヤモンド社)
ヨーロッパ思想入門 岸田靖夫(岩波ジュニア新書)
マックス・ウェーバー「プロティスタンティズムの倫理と資本主義の精神」(岩波文庫)
アダム・スミス「道徳感情論」(講談社学術文庫)
カール・マルクス「資本主義」と闘った社会思想家 佐々木隆治 (ちくま新書)